新バイオ、目玉はU?それともA?

 ソニーがバイオの夏モデルを発表した。それを伝える各ニュースサイトやテレビニュースなどを見て回っているうちにある特徴に気がついた。まずは以下に数点、見出しのみ列挙してみた。

[http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0516/sony4.htm:title=インプレス・ウォッチ(PCウォッチ)
VAIO発表会でフラッシュメモリによるHDDレスtype Uが登場]
[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/16/news072.html:title=ITmedia
二極化PC市場でVAIOが目指す「高付加価値」 Blu-rayノートや超小型機も]
[http://journal.mycom.co.jp/news/2006/05/16/013.html:title=MYCOMジャーナル
ソニーVAIOの新モデル発表会を開催 - 「type U/A/R」がお披露目]
[http://ascii24.com/news/i/hard/article/2006/05/16/662206-000.html:title=ASCII24
ソニー、キーボード搭載“type U”とBlu-ray搭載の“type A”、“type R”を発表]
asahi.com
ソニー、BD搭載のバイオ発表
ソニー、フラッシュメモリー搭載PC発売へ
[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060516-00000179-kyodo-bus_all:title=共同通信
次世代DVDのパソコン ソニー、6月に発売]
[http://www3.nhk.or.jp/news/2006/05/17/k20060516000174.html:title=NHK
次世代DVD PCも競争過熱]

 今回の新モデルのトピックは、HDD非搭載のtypeUと初のブルーレイドライブ搭載ノート・typeAの2点だが、2本の記事に分けて書いているasahi.comは例外として、IT専門サイトがtypeUを重視している内容なのに対し、NHKなど一般メディアはtypeAを全面に取り上げている。こうして並べると、いわゆる世間と、マニア・専門家の感覚の違いがよくわかる。
 世間的には、NHKの見出しの通り、いわゆる次世代DVD(この言葉はどうも気に食わん)を巡る覇権争いに新手が現れたという表現は取っつきやすいだろう。しかし、ブルーレイ搭載PCという点ではすでに富士通が発表しており、またノートでは再生専用とはいえ東芝富士通がHD DVD搭載機を発売することが知れ渡っている。私のようなインプレス・ウォッチなどを日頃チェックしているマニアにとっては、“世界初”といわれたところでさほど目新しさはない。
 それよりも、先にマイクロソフトがぶち上げたOrigami Projectをないがしろにしてこれ見よがしにベールを脱いだtypeUのほうが、突っ込みがいもあるし(ウィ○コムのやつにそっくりとか、17万円って冗談かよとか)、ネタとしてはいろいろな意味で楽しい。
 はたしてどちらのバイオの方が売れるのか、どちらもユーザーに見放されるのか、悪評高いPS3と並んでこの先のソニーの命運を握る事象として気になるところだ。