ワンセグ・ケータイ、早くも

 携帯向け地上デジタル放送=ワンセグ対応対応機種第1号をauが発表した。一番乗りというのは新しもの好きにとって魅力的な響きだが、ワンセグの放送開始は来年4月 であり、いま買っても半年間は歯がゆい思いを強いられることになる。
DSCN0034 NTTドコモも先のCEATEC2005で、来春にも発売予定というワンセグ対応機「P901iTV」を出展した(写真)が、auの今回の発表で発売は早まるかもしれない。

 いずれにしても、来春にワンセグの本放送が始まれば、日本人のテレビ視聴習慣は一気に変わるのだろうか。
 デジタルテレビの特徴の一つがデータ放送だ。テレビを見ながら放送中のクイズ番組にリアルタイムで参加できるとか、いつでもニュースや天気予報が見られるというものだが、現在屋内向け地上デジタルテレビ(妙な言い方だ)で流されているデータ放送は正直、物足りなさを感じる内容にとどまっている。ワンセグ放送ではこのデータの部分でいっそうの充実が求められてる。
 一方で、iモードなどで有料で閲覧させているニュースサイトなどは大幅な内容の見直しを迫られるだろう。なりしろ民放テレビは無料で見られるわけだから(NHKの視聴料はどう請求されるんだ?)、ニュースとて当然ただで見られてしまうわけだ。
 両機種とも、発売当初は5万円超と飛ぶように売れることはなかろうが、次の機種が出て値段がこなれて広く普及するあたりから、携帯コンテンツ全体に劇的な変化が現れるかもしれない。