白い輪っかなんか買ってもねえ・・・

世界基金に2900万円=「ホワイトバンド」400万本〓売り上げは9億円超
 たかが1個300円の白い輪っかを、9億円も売り上げるってすごいことだとおもう。
 別にこれを腕にはめたところで、血行がよくなるわけでも、ましてや通常の3倍の力が出るわけでもない。ただの装飾品だが、それにしても何の飾りっ気もないただの白い輪っかだ。
 ここからわかるのは、たいして価値もないものでも、「ボランティア的なもの」というムードと、「中田英寿」や「中村勘三郎」という看板を掲げれば、これだけの売り上げにつながるというビジネスモデルが成立するということだ。
 「詐欺だ!騙された」という怒りの声がネットまわりで渦巻いているが、よその国の3倍の価格とはいえ、1個たったの300円である。「おれの300円を返せ」と今更訴えるものも少なかろう。実によく考えられた仕組みである。
 しかも、あとからやってきて「(売り上げのわずか30分の1を)エイズ基金設立に使います」としゃあしゃあといってのける神経の図太さ。見事というほかない。
 今後この団体がさらにこのビジネスを推し進めていくか、それとももっと楽しい展開が待ちかまえているのか、ほっとけない話題である。

参考