10年ぶりの「夢をあきらめないで」

 

岡村孝子のCDを買ってきた。ほぼ10年ぶりである。恥ずかしながら、あみん解散後のソロデビューアルバム「夢の樹」を買ったのは、予備校に通っていた1985年。以来96年リリースの「BRAND-NEW」まで全作品買い続け聴きまくり、毎年コンサートも見に行ったほどのファンだった。

 あれから20年か。

 今回のCD(初回限定版)についている、過去のプロモーションビデオを集めたDVDは、もう感動もの。最初に出てくる「はぐれそうな天使」のPVをみただけで熱いものがこみ上げてきた。
 彼女が結婚して以降、CDも買わなくなり、それまでに買ったCDも棚の奥深く埋もれていたのだが、ビデオを見ていてもたってもいられず、すべてのCD17枚を引っ張り出してきて、全曲iPodに放り込んだ。

 思えば20年前は、両面46分のTDKのカセットテープを買ってきて、1本のテープにつき1枚のCDをリアルタイムで聴きながらダビングし、ウォークマンに入れて通勤時間じゅう繰り返し聴いていた。それが今回、17枚のCDをiPodに放り込むのに2時間もかからなかった。入れた曲は好みに応じて瞬時に取り出して聴きことができる。まさに隔世の感である。

 iPodで聴く「夢をあきらめないで」「ピエロ」、新たな感動である。