ウルトラにすばらしい科特隊同窓会

 先週平成のこどもたちをすっかりほったらかして、昭和のこどもたちの心をかき乱したウルトラマンマックス。きょうもまた昭和のこどもの心をがっちりつかんだ内容だった。ただし先週のような毒性は全くなかった。
 冒頭でトミオカ長官、ヨシナガ教授、ダテ博士の3人が顔をそろえる。往年の科学特捜隊メンバー、ハヤタ、アキコ、イデのそろい踏み、40年目の同窓会だ(毒蝮さんも来ればよかったのに)。
 何より驚いたのが、40年前のウルトラマン撮影当時に撮ったと思われる3人が写ったセピア色の写真(だから毒蝮さんははずれたのね)。おそらく合成ではないだろう。こういう写真が使えてしまうという、ウルトラマンシリーズの懐の深さを感じさせる。あるいはこの写真の存在を知ったスタッフが思いついた今回の脚本だったのかもしれない。
 マックスが怪獣を倒した後、ダッシュ隊員らと“旧科特隊三人衆”が語り合うシーンで、ダテ博士と、「ダッシュのイデ隊員」とでもいうべき発明が得意のショーン隊員が会話するあたりは「ウルトラにいい」演出だった。

 来週はメトロン星人登場。また平成のこども置いてきぼりか。サブタイトルが「狙われない街」って、実相寺監督・・・・・・。