うちのRDは偶数派

RDX6  待ちに待った東芝RD-X6(写真上)がついにやってきた。

 このX6を初めて目にしたのは10月4日、幕張でのCEATEC2005取材の折だった。現物にふれるのもそれ以来だ。最初このX6を見た時点で、さほど購買意欲はわかなかった。むしろ失望感の邦画強かった。それは、春先に発売したRD-Z1 と比べ、さほどの目新しい機能がなかったこと。それと、ひょっとしたらHD-DVD搭載機としての「X6」が登場するかとの期待があったためである。
 それが一転、「買い」に翻ったのは、実勢価格15万円前後(Z1は20万円超)という値頃感が一つ。CEATECの取材などを通して、次世代ディスクの本格的市場投入にはあと1年はかかるという感触を悟ったことも一つ。だが、何より心を動かされたのは、東芝ブースの説明員の何気ないひと言。
 「RDマニアの方はたいがい、奇数派か偶数派に分かれるんですよね」

 最初に買ったRDシリーズはX4(写真下)だ。それからまだ2年足らず。だが、250GBという容量に物足りなさを感じつつあった中で、デジタルチューナー内蔵(しかもスカパー連動機能付き)で600GBの「X6」は魅力的だった。

 そんなわけで購入したX6だが、初期設定に実に手間がかかる(それが楽しいのだが)。配信の設定から地上デジタル放送のチャンネル設定に始まり、スカパーのチャンネル設定、録画フォルダの設定、PCとの連動機能「ネットdeナビ」の設定などなど、まさに「設定」のじゅうたん爆撃。
 一通り完了するのに4時間近くかかった。途中、リモコンの動きが鈍くなったり、画面がフリーズしたりと、多機能機故の問題もあったが、何とかまともに視聴、録画ができるまでにととのった。それでも、シフトキーまで付いた難解なリモコンの操作をマスターするにはまだまだ時間を要しそうだ。