モバイルシーン大変革の鼓動

 ソニーがこんなものを発売するらしい。


初のワンセグチューナ搭載ノートPC「VAIO type T」

 今やノートPCといえどもTVチューナーがつくのは珍しくないが、モバイルタイプのものではあまり見かけない。電力を消費するなどの点から、このサイズでは需要が少ないからと思われるが、アナログより安定した画面が見られ、電気も食わないワンセグチューナーとの組み合わせなら使えそうだ。ただ、データ放送との絡み方など、ワンセグの本放送が始まらないと不透明な箇所もある。
 ワンセグ対応の携帯電話については、auのW33SAについて以前ここに書いたが、新規契約で2万円そこそことこなれた値段もあり、販売は好調のようだ。すでに試験放送も始まっていて、事実上、購入すればすぐに見られる。画質は通常の地上デジタル向け標準画像よりも落ちるが、そもそも小さい画面で見るものなのであまり気にならない。
 デジタル放送関連の機器というと、ひと頃は発売直後の消費者の反応は鈍かったものだが、「ケータイ」というフィルターを通すと事情は違ってくるらしい。景気がよくなってきているせいもあろうが、ワンセグの浸透はかなり急速に進む気配がある。今年後半にはソフトバンクイーモバイルなどの新規参入や番号ポータビリティーという波が控えているほか、さらにセブン&アイGのように07年にかけ電子マネー導入をもくろむ流通グループが続々名乗りを上げているなど、モバイルシーンを取り巻く状況はワクワクするほど変わっていくことになりそうだ。