演歌とアキバ

 久しぶりに秋葉原に行った(といっても10日ぶりだが)。
 日曜日のアキバの歩行者天国はいまや、コスプレギャルのゲリラ撮影会場と化す。そんな人波の間をかいくぐりながら徘徊していると、ヤマギワソフト館の方向から違和感のある音楽が聞こえてきた。
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 行ってみると、ギャラリーの中心に立っていたのはまじめそうなスーツを着た演歌歌手がマイクを持て歌っていた。いわゆる営業なわけだが、歌手の名は「山内惠介」。知らん。歌っていた曲は「船酒場」。聴いたことがない。だが、上手い。歌い終えると司会者が出てきて短めのトーク。作詞が星野哲郎と紹介があるととなりの若者が「999のか」とまじめに反応していた。間違っているがアキバ=オタクとの意外な接点を発見した。
 そのすぐ裏ではメイド姿やらナース姿やらのギャルどもがポーズをとりながらカメコに囲まれ、別の方向では正体不明の劇団側毛の若欄パフォーマンスしてたりするアバンギャルド(死語?)な空間で、まったく系統の異なる演歌の営業。申し込んだ事務所も、それを受け入れたヤマギワソフト館もむちゃくちゃというか勇気ある決断というか・・・。ただ、ギャラリーの心はつかんでいた。
   ひょっとしたらこの山内惠介、数年後には紅白で歌っているかもしれないゾ。

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   ちなみに私のすぐ後ろでは、バニラムードを崩したような(失礼!)弦楽3重奏のお姉さんたちが。
 アキバのエンタメは幅広い!

船酒場-ふねさかば-

船酒場-ふねさかば-