世にトンデモの種は尽きまじ

 お昼のNHKニュースを何気なく見ていると、“麿”こと登坂淳一アナがいつも通りの品のあるまじめな顔で尋常ならざるニュースを読み出した。

国防省 「UFO実在せず」
ロイター通信によりますと、イギリス国防省は、未確認飛行物体が実在するかどうかについて、4年間かけて科学的な調査を行い、2000年に報告書にまとめていたということです。イギリス国内の研究者が情報公開を請求した結果、400ページに及ぶ報告書の機密指定が解除され、このほど内容が明らかにされました。報告書では、イギリス国内で空中に強く輝く光を目撃したなどとして市民から寄せられた情報を検証した結果、「そのほとんどが大気中の物理的、電気的、あるいは電磁的な自然現象によるものだった」としています。そして何者かが操っている未確認飛行物体が実在することを示す証拠はなかったと、結論づけています。この報告書は今月15日に、イギリス国防省のホームページで一般にも公開される予定です。

 ちょっと待て英国防省!国の税金使って4年間もこんなことを大まじめに調べたというのか。いったいこれが何の役に立つというのか。それとも、英国は本気で宇宙からの侵略を心配しているのか。それとも、いわゆる電波な人たちの口を封じ込めるのが狙いなのか。それにしてはヤケにい大がかりな調査ともいえる。むろん、電波な人たち(例:矢追さん、韮沢さん・・・)がこの程度のことを信用するはずもなく、かえって火に油を注ぐのが落ちであろう。
 彼らは思うはずだ。これは英国防省がUFO襲来の決定的証拠を握ったが故のカムフラージュに他ならないと。

 またトンデモ本の種がひとつ増えた、ぼくたちに楽しみの下地を与えてくれたという喜ばしいニュースであった。