インテル気合い入っテル

 自宅のデスクトップPCを新しいのに変えた。実に4年ぶりのことだ。しかも今回は自作。
 PC歴はすでに20年近くを経過しているが、パーツの増設などはかなり経験があるものの、一から組み立てるのはこれが初めてだ。
 自作にした理由はいくつかある。一つはあまり金をかけたくなかったこと。そして余計なパーツやソフトは入れたくなかったこと。そして何より、革新的なCPUが発売されると知ったからである。
 その革新的なCPUとは、インテルが社運をかけて投入した「Core2Duo」、コードネーム「Conroe」である。
 インテルCore2Duoを正式発表したのは先月27日。同日正午から秋葉原のPCパーツショップやネットでの予約を開始したのが、その日、早番の仕事を終えた私が足を運んだ午後4時過ぎには、4グレード中最も押すとパフォーマンスがいいとされるE6600はどのショップに行っても完売状態。その上のE6700もほぼ売り切れ状態の中、なんとかカクタソフマップにて押さえることができた。
 そこで店員に聞かされた話しにびっくり。発売当日の8月5日には深夜販売をする店があるとのこと。

 ブツは押さえたとはいえ、何か楽しそうに思ったので、4日の夜11時過ぎに秋葉原に行ってみた。すると、秋葉原のパーツ街(カクタソフマップの裏の通り)は3軒ほどの店の前にそれぞれ10人ばかりの行列が。さらに中央通りを挟んだ黒いビルのツクモex.の前ではレースクィーンを呼んでのゲーム大会までやっている始末。そして0時近くになると、インテルの共同社長2人がそろって現れ(かなり珍しいことらしい)、ひと言ふたこと挨拶。そしてカウントダウン。日が変わると同時にCPUが入った箱が次々に客に手渡され、イベントは最高潮に達した。
 かつてWindows95発売の時には全国各地で深夜販売祭りが行われたが(ちなみに私はそのとき名古屋・大須で体験した)、パソコンのパーツでこのような売り方をした例は記憶にない。

 そして明けて昼過ぎになって再びアキバに赴き、予約したブツを受け取って早々に帰宅。 気を落ち着かせて、せっせと組み立て・インストールの作業を続けること約8時間、見事に新パソコンが完成した。
 起動させてみて、使ってみれば感動の連続。DVDのリッピング作業はこれまでの3分の1の時間でできるし、エンコード作業もあっという間。音もきわめて静かで、PCケース内の温度も室温より10℃高い程度。
 このPCで、とりあえず3年間は安泰かな。