仮面ライダーキバはヒロインがGood!

新サイトへのアクセスがまだ少ないので、とりあえずここにも新着記事を揚げておきます。

 最近ハリウッドのアクションものでは、ヒロインものが大流行だ。「トゥームレーダー」しかり、「ウルトラバイオレット」しかり、「アンダーワールド」またしかり、枚挙に遑が無い。その源流のひとつといえるのがアニメ版「キューティーハニー」であり、今放送中の「キューティーハニー THE LIVE」もまたその流れの一端だろう。
 ただ、こうしたかっこいいお姉さんが戦うという特撮アクション作品が日本では最近希有であることに、かつてビジンダー・マリやペギー松山のハイキックに心を鷲掴みにされた私としてはもどかしく感じていた。毎年新たに作られる戦隊ものには必ず1人ないし2人、ヒロインがいるのだが、「かっこいい」というよりグラビアアイドル上がりの「かわいらしい」女の子(決してお姉さんとは表現しにくい)だったりすることがほとんどで、正直、アクションに期待してはいけないのが定着しつつあった。
 そんなもどかしさに一筋の光明をもたらしそうなのが、きょうから始まった「仮面ライダー キバ」である。
 第1話の冒頭は葬儀の場面。棺に横たわっていた遺体が突然立ち上がって魔物となり、参列者に次々と襲いかかる。そこに、参列していた1人の女性が、喪服姿をはぎ取っていきなりトゥームレーダーを彷彿とさせる戦闘コスチューム姿となって魔物とバトルを繰り広げる。スタントを絡めてはいるものの、スマートなアクションを演じて見せてくれたヒロイン・高橋優には賞賛の拍手を送りたい。
 そして後半、現代編(ストーリーは現代と22年前という過去とのパラレルで進行する模様。まだ第1話なので詳細は不明)に登場したもう1人のヒロイン(冒頭のヒロインの娘という設定)もまた、魔物相手のアクションを展開。こちらも戦う女性キャラとしてかなり期待が持てそうだ。
 この新しい仮面ライダー、「石ノ森章太郎生誕70周年記念作品」と銘打たれている。そう、平成ライダーも、原作はあくまで石ノ森章太郎なのである(前作「電王」などそんなかけらも感じられないが)。先に名前を挙げたペギー松山ことモモレンジャー(というか秘密戦隊ゴレンジャーね)は石ノ森原作であり、石ノ森作品には戦うお姉さんがふんだんに登場していた。図らずも原点回帰の一つのかたちと言うべきなのか、その方向性がどこまで持続するか見守りたい。
 そういえば、ライダーの決め技がキックだったというのも、原点回帰へのこだわりだろうか。