仮面ライダーキバ バイクがナイス

 仮面ライダーキバ第2話、今回の見所は何と言ってもバイクアクションだろう。かつての昭和ライダーに比べると、バイクの流行の違いもあって、アクションにおける軽快感はあまりなく、ロケーションや予算の都合からか、怪人の走行姿(バイクというより自転車の曲乗りのようだが)はCGで処理されているが、迫真の演出だったと思う。やはりライダーはバイクアクションがしっかりしていないと名折れだと思うのである。
 軽快とは裏腹の、重厚感のある真っ赤なバイクは、往年のバイクアクションとはまた違う、ライダーの強さを強調した画を醸し出せている。まあ、その昔、前輪を持ち上げるウイリー走行で怪人や戦闘員どもをなぎ倒していくサイクロン号のアクションシーンに手に汗握った世代にとってはいささか物足りなさはあるのだが。
 そういえば、最近の仮面ライダー、「イーッ」と叫びながらライダーに突っ込んでいく戦闘員の姿が見られなくなったのはなぜだろう。数年前、某求人雑誌のCMで、ショッカーの戦闘員の悲哀を強調したナイスな作品があったが。

 考えるに、少子化により、最近の子供が仮面ライダーごっこをやろうにも、ライダー役、怪人役、怪人に襲われる女の子の役の3人くらいしかいなかったり、戦闘員を設定すると、戦闘員役をやらされた子供がいじめの対象になってしまうことを懸念しての配慮なのだろうか(まさかね)。

 ところで、先週に続き今回も2人のヒロインのアクションは満載。「Sh15uya」を撮った田崎竜太の面目躍如と言ったところだ。

 どうでもいいけど、1986年の場面で、先週かかっていた曲は新田恵利の「冬のオペラグラス」、今回かかっていたのはうしろゆびさされ組の「バナナの気持ち」って、どんだけおニャン子だったんだよ。