今度のXboxは買いかも

DSCN0148 Xbox360の日本発売は12月10日。それを前に、地下鉄表参道駅のすぐそば、スーパー紀伊国屋の跡地に、「Xbox360ラウンジ」がオープンした。「ただデカイだけ」のほかさしたる評判が上がらなかった初代機の汚名をぬぐおうと、一大プロモーションを繰り広げんとするマイクロソフトの戦略拠点となる。
 建物の中はカフェになっており、部屋の所々に有名クリエーターや芸能人がデザインしたXbox360フェイスプレートが張り巡らしてあるなど、土地にふさわしい雰囲気の空間だ。ちなみに、飲み物類は軒並み360円。
 Xboxといえば真っ先に思い起こすのが、発売当初のディスク破損問題でのマイクロソフトの対応の悪さだ(当時の2chスレ)。ゲームの内容とかPS2との比較以前に、この一件が日本でのXbox失敗のすべてだったといっていい。その後、どんないいソフトを出そうが、ほとんど世の話題に上らなかった。唯一例外は、付属の専用超巨大コントローラ(というよりコックピット)で一部のオタクの心をつかんだ鉄騎ぐらいだった。
 そんな悪夢を捨て去るべく、まずイメージ戦略を強化しようという意思表示が、このラウンジを使ってのキャンペーンというわけだ。

 そのXbox360本体だが、初代機とは及びも付かないほどレベルの高いマシンといえそうだ。箱の大きさは相変わらずだが。
 ゲームの絵はハイビジョン対応なだけあって、PS2などに比べてはるかに美しい。前回と違い、同時発売のゲームも充実したラインナップだ。ただ、マイクロソフトの発表資料では、これを「ゲーム機」とは一切呼んでいない。「総合エンターテイメントシステム」と唱っている。つまり、XboxをホームAVサーバーと位置づけ、ゲームだけでなく、DVDやストリーミング映像の視聴や、iPodやPSPなど携帯プレーヤーとの連携を強化するなど、デジタル家電としての付加価値を高めている。
 ブルーレイプレーヤー搭載のPS3と比較するとスペックでは劣るXbox360だが、PS3の価格次第(4万円を割るのは厳しい?)ではオタク心をくすぐるに十分なマシンとなる力を秘めている。

Xbox公式サイト