ありきたりの筋が現実に?

 女性に対して日頃不得手な男が、たまたま親切にしてくれた女性に強い好意を抱き、その女性に自分の気持ちを伝えようとしながらうまくいかず、言葉足らずから相手の女性に不快感を抱かれて嫌われたことに逆ギレして恨みを抱き、ついにはその女性を殺してしまう。

 以上は、さっきCSで放送していた、1979年制作の刑事ドラマ「Gメン75」のあらすじの一部である。このような筋のドラマをこれまで何度見たことか。そしてまさかこれと同じパターンの事件が現実に起ころうとは。いうまでもない、町田の女子高校生殺人事件のことである。
 映画やドラマや小説を能動的にまねして起こす犯罪というのはよくあるが、図らずもまねてしまった事件というのは珍しいのではないだろうか。
 それにしてもタイミングのよすぎる放送だった。ただ、これが地上波なら放映は自粛してたかもしれないな。