アキバにアネハ

 きょうは休暇。買い物のため昼ちょっと前に秋葉原に向かう。
 秋葉原駅日比谷線の改札を抜け、昭和通りに出る階段を上がろうと歩いていると、前方からテレビカメラを持った一団が駆け下りてきた。テレビドラマの撮影だろうか?最近何かとメディアに取り上げられるアキバで、テレビカメラを回しているところなど珍しくも何ともない。
 ところが、カメラマンの胸元をふと見ると、国会記者証が。仕事柄、私も持っているものなので一発で気づいた。何でアキバに国会記者証を持った記者団?と思った瞬間、彼らの口から「アネハさん、アネハさん」と呼ぶ声が。よくみると、記者団に囲まれている人物に見覚えが。それも鮮明に。
 それはまさしく、さっきまで家にテレビで証人喚問の席に立っていた姉歯秀次一級建築士ではないか。あわてて後を追い、カメラを向けたが、記者たちの呼びかけに答えることもなく、足早に日比谷線の改札を通り(パスネットカードは持っているらしい)、銀座方面行きのホームへと降りていった。
 執拗に追うのもなんだと思い、改めて地上に出てみると、記者たちが乗ってきたと見られるおびただしい数のバイクが並んでいたのが印象的だった。

 おそらく姉歯建築士は国会議事堂からタクシーでここまでやってきたのであろう。しかし、なぜアキバから日比谷線姉歯氏の自宅は確か市川のはず(と証人喚問で自らいっていた)。総武線に乗るふりをしてあえて日比谷線に切り替えて追っ手のマスコミを振り払おうとしたのだろうか。変に気になった。それと、やはり姉歯建築士はヅラなのか。疑惑は募る。