火曜バイオレンス劇場・占い師は見た

 まあ、先にも書いたようにいろいろと突っ込みどころ豊富なワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だったが、なんだかんだいいながらも、「世界一」という言葉を身近に感じることもそうそうあるわけでもなく、正直気持ちがいい。
 まあ、ホームランを打たれたあとに露骨なビンボールを投げたり、チェンジの時にボールを相手選手に投げつけるような糞が気のような醜態をさらすチームに「世界一」を名乗る資格などないわけで、そういう意味で、消去法による勝ち残りといえなくもないが・・・。

 まあぼやきはほどほどにして、フィーバーに包まれたちまたではこんな事件もあったそうだ。

<国別対抗野球>号外配布で転倒、女性3人軽傷 東京

 21日午後4時5分ごろ、東京都千代田区有楽町2の有楽町マリオン前で、WBC優勝の号外を求める人だかりができ、女性3人が押されて路上に転倒。救急車で病院に搬送され、腰などを打つ軽傷を負った。
 警視庁丸の内署の調べでは、3人は都内の学校事務員の女性(32)ら。人波に押されて、道路わきのコンクリート製(高さ約40センチ)の箱型花壇に体をぶつけたらしい。
 号外は、スポーツ紙を含む新聞各社が発行。近くで占いの出店をしていた占師の男性(47)ら目撃者によると一時、50〜60人が殺到し、号外を奪い合うような状態になり、「やめて」「痛い。押さないで」などの悲鳴が上がったという。【石原聖、若井耕司】
毎日新聞) - 3月21日19時48分更新

 よく、ワールドカップでブラジルが優勝すると10数人の死者が出るというのは聞くが、日本の場合はせいぜいこの程度というわけか。まあ、平和な国に生まれたことを感謝することを再確認する事象ともいえよう。
 しかしこれを取材した記者も、聞いた目撃者が「占い師」というのが何ともツボである。数寄屋橋ならほかにいくらでも人はいると思うのだが。この占い師にの目には予想もつかない事件だったのだろうか。

 まあ、視聴率も久々に50%に乗り、せっかく盛り上がった野球熱、今週から始まる選抜高校野球、土曜日に開幕するパ・リーグ、来週開幕のセ・リーグと、うまく伝播していけばと思うがはたしてそううまくいくだろうか。