Origamiはただの前座?
あれだけ世界中のブロガーを騒ぎに騒がせたマイクロソフトのOrigami Projectだが、3月9日にその概要が公表されて以来、その試作機だかプロトタイプだかの見栄えがあまりにしょぼく、また日本メーカーの対応がきわめて冷ややか(というか無反応)なことなどもあり、まったく相手にされていないようだ。事前の煽り記事では、やれ「iPodキラーだ」とかニンテンドーDSやPSPの強敵だのという声もあったが、ただのタブレットPCでは・・・。「それなんてバイオU?」といわれるのが落ちだ。
だが、どうやらそれらの報道は微妙なミスリードをしていたようだ。それを示すのがITmediaニュースに載った以下の記事。
Microsoft、携帯ゲーム機に進出か――米紙報道
San Jose Mercury Newsの報道によれば、Microsoftは音楽と映画の再生機能を備えた携帯ゲーム機を開発中だ。(ロイター)
2006年03月21日 07時37分 更新米MicrosoftがソニーやAppleなどのライバルに対抗する形で、音楽と映画の再生機能を備えた携帯ゲーム機に取り組んでいると、San Jose Mercury Newsが3月20日に報じた。
同紙では匿名筋の話として、Microsoftの新しいゲーム機は、少なくとも1年以内に出ることはなく、2年以上先になるかもしれないと伝えている。
同紙によればこのゲーム機は、ゲームと音楽、映画が再生できるソニーのPlayStation Portable(PSP)、およびAppleの音楽プレーヤーiPodと競合する。
このプロジェクトは、J・アラード副社長などMicrosoftのゲーム機Xboxを担当したベテランチームが率いていると同紙。
Microsoftはこれまでのところ、ゲームとモバイル市場に対して別々に照準を定めている。
Microsoftは昨年11月に次世代ゲーム機のXbox 360を発売し、今月にはペーパーバックほどの大きさの小型コンピュータを発表した。
ウォールストリートジャーナルにも同じ内容の記事が掲載されており、品評性は高そうだが、はたして今度は期待に応えてくれるのか。はたまたオオカミ少年ビル・ゲイツとなるのか。冷静に続報を待ちたい。