防衛隊はやっぱりワンダバダバダバ

 先週から始まった「ウルトラマンメビウス」、評判はなかなかいいらしい。古い世代のわたしとしては若干の不満を抱いた第1話だったが、第2話は・・・。
 オープニングはいきなり「ウルトラQ」を思わせる効果音から。そして、壊滅状態になった防衛隊GUYS再建のため、前回ウサギさんの救助に活躍した4人の民間人、幼稚園の先生とサッカー選手とオンナライダーと医学生を勧誘する。はじめはいずれも誘いを拒むが、ミライ隊員の説得で基地に集まってくる。これまでのウルトラシリーズでは、最初から科学特捜隊にいたハヤタ隊員は別として、ウルトラマンに変身する主人公がまず民間人として現れ、腕を買われるなどして防衛隊に入隊するというのがおきまりの流れだったが、今回はまったく逆のパターン。おもしろい設定とは思うが、それにしてもGUYSのライセンスって、幼稚園の保母さんと何の関わりがあるのだろうか。

 そこに出てきた怪獣はグドン。「帰ってきたウルトラマン」の第1話に登場した怪獣だ。劇中でも医学生上がりのテッペイ隊員が「34年前に東京を襲ってツインテールを食べた」とオタク知識を披露している。個人的にはツインテールの方に登場して欲しかったが。
 そして、ウルトラホーク1号まがいのジェット機の出動シーン。どう見てもホーク1号の方がかっこいいと思うのだが、こういうデザインでないと最近のおもちゃは売れないのだろうか。バックに流れる曲は防衛隊伝統の「ワンダバダバダバ」のコーラス。コックピットの座席背面の[RECARO]の文字はどういうことなのか。格好や細部に問題を残しながらも、さすが25年の技術革新なのか、これまでの戦闘機とはひと味違う。まるでカトンボのごとく怪獣の周りを飛び回る。だが、まさに都合よくもう少しというところで特殊飛行の効果は途切れてしまう。
 そこへウルトラマンメビウスが登場。先週の最後にケチをつけられた反省からか、ビルが乱立する場所を避けて海の浅瀬に怪獣を引き込み、苦戦しながらも何とか最後の一撃で怪獣を倒す。それにしても、防衛隊の長官がウルトラマンのカラータイマーのことも知らんとは、よほどの平和ボケということだろうか。それから、ウルトラマン無用論を展開するリュウ隊員は何とかならないか。

 ところで、この「ウルトラマンメビウス」にはウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーが人間の姿で登場すると前宣伝でうたっている。2ちゃんねるあたりではサコミズ隊長がそうでわな以下と噂になっていたが、はたして・・・・。