オタクの夏は忙しい

 先週、今週と、2週連続で東京ビッグサイトへ。いわずと知れた夏コミとワンフェスである。5日未明のCore2Duo祭りに端を発して、オタクの夏はとかく忙しいのである。毎回コミケに行くにつけ思うのは、これだけ大量なオタクがどこから湧いてきたのかということなのだが、むしろ、コミケそのものがメジャーイベントになってしまっていて(おそらく1日あたりの入場者では東京モーターショーより上だろう)、オタクだけのためのものではとっくになくなってしまっているという解釈の方が正しいのだろう。
 今回コミケで手に入れたのは、まず唐沢俊一先生の最新誌「Bの墓碑銘」。今世紀に入って以降他界した、海外B級映画関係者の追悼集。この手の分野は正直言ってほとんど知識がないのだが、唐沢流の歯切れよい解説が実に取っつきやすい。
 そしてもう1点が、唐沢先生のすぐ隣に陣取っていた岡田斗司夫氏の「オタク・イズ・デッド」。やはりこれを買うのは私の義務というものだろう。岡田さんに挨拶しようとも思ったが、忙しそうだったのでやめておいた。本の内容は、先のロフトプラスワンのイベントで話した内容をそのまま丸ごと収録したもの。改めて読むと結構きつい。

 そして1週間おいてきょうのワンフェス。こちらはコミケのようなオタクの洪水はない(入場料もいるし)。それでも、コミケよりも濃度の高いオタクどもが洋の東西を問わず集まってきた。
 コミケでも顕著だったが、今回のワンフェスでやたら目についたのが「ローゼン・メイデン」。まだ「涼宮ハルヒ」はあまりみられない。それと、ガンダム系がほとんど見あたらないのが意外。どうやら1日版権がとれないためらしい。そして相変わらずの「萌え」系の糞フィギュアが氾濫する中、ゴジラだのキングギドラだのラドンだのといったたぐいを見かけると、ほっとするのである。
 という中で今回の収穫は、南原ちづるの1/8レジンキャストキット!!衝動で買ってしまったのだが、組むのは結構難しそう。色も塗らなきゃならないし。完成したらここに掲載するつもりだが、果たしていつになることやら。