メビウスでマクロス?

 映画「ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟」を“2回”見て感動さめやらぬ中、テレビ版メビウスを見た。先々週、つまり映画公開以降のテレビ版の展開は、ウルトラマンエースでおなじみのヤプール編。映画との連動をはかったものだ。テレビ、映画をちゃんと見ていると、ちゃんとつながっていることがわかる台詞が出てきたりもする。
 そのヤプール編、登場するのはもちろん怪獣ではなく超獣である。最初に出てきたのはバキシム。青い空が割れて異次元空間から出現するのはエースの時と全く同じで、オールドファンの心はここでもうわしづかみ。
 続いて出てきたのはドラゴリー、ウルトラマンエースではメトロン星人ジュニアとともに現れ、怪獣ムルチをぼろぼろに引き裂いた凶暴超獣で、エースの難敵の一体だった。その、エースと戦った当時の記録を元に間違って出現してしまうという、凶暴超獣にしては間抜けな今回の設定はちょっと残念。
 そして今週登場したのはミサイル超獣ベロクロン。ウルトラマンエースの第1話に登場した超獣だ。オープニングのスタッフロールに「板野一郎」の名前を目撃し、まさかとは思ったが、やはりやってくれました。ベロクロンによる板野サーカス攻撃!もう、GUYSの戦闘機がバルキリーにしか見えません。
 しかも今回最大の見せ場、GUYS基地が変形して巨大戦闘機になって異次元空間の裂け目に大砲をぶち込む展開。変形する際の基地に流れる館内放送といい、もはやマクロスそのもの。ついでにミサキ代行に「愛・覚えていますか」でも歌ってくれれば・・・。ともあれ、オタク心のツボを押さえた神懸かりな回だった。

 ところで、ネット界隈にまことしやかに流れているサコミズ隊長=ゾフィー説は本当なのだろうか。これまでの展開や映画での演出からそれは類推できなくはないのだが、少なくとも今回重傷を負ったサコミズ隊長にそんな様子はかけらもなかった。私としては、なかなか姿を現さない「総監」が気になるのだが、果たして・・・。