いま、実りのとき
このところ当ブログの更新がままならなかったのは、とあるゲームにはまっていたためである。そのゲームとはXBOX360初の大作「ブルー・ドラゴン」。このたびめでたくクリアを果たしたので、まずはレビューを。
ファイナルファンタジーのの坂口博信とドラクエの鳥山明が手を組んだということで、「クロノトリガー」が思い出されるが、今回の作品はこれまでにもまして鳥山カラーが前面に出てきてる。なんとなく「ピクサーが手掛けた鳥山作品」のような感じだ。鳥山作品でも、ドラゴンボールというより、ドクタースランプの頃の鳥山明のにおいがぷんぷん(的キャラのにおいのように)している。
ゲームの仕様やストーリー展開はどちらかというと単純で、FF12あたりをやり込んだ日本のRPGファンにはいささか拍子抜けするようなところがあるが、HDの画のダイナミックさは、そうしたマイナス要素を吹き飛ばす迫力を持っている。ややこしいシステムになじめずFF12を途中で投げた私にはむしろうってつけ。「ドラクエは8より2の方が好き」という懐古的ゲーマーにはむしろ取っつきやすい作りだ。
レベルの上がり方もスムーズで、目の前の強敵のためにむなしくレベル上げ作業を強いられることはほとんどない。むしろ、単に雑魚と戦う際でも敵同士を戦わせるなど飽きさせない趣向がそこここに凝らされてあり、楽しんでいるうちにほどよくレベルは上がっているという具合だ(私は楽しみすぎてレベルを上げすぎてしまったが)。
ストーリーについてはここで詳しく語るつもりはないが、消して期待を裏切らない、痛快な冒険活劇とひと言で言えるだろう。
この「ブルー・ドラゴン」をはじめとして、「スーパーロボット大戦XO」、「ウイイレX」、「ロスト・プラネット」など、ここに来てXbox360用ソフトは大作が目白押し。本体発売から1年にして、まさに実りの時を迎えている。
この1年で売った同ゲーム機の台数を、任天堂Wiiは1カ月足らずで上回ったらしいが、そんなことはオタクにとってどうでもいい。要はおもしろいソフトがあるか否かがハードを選ぶ基準に他ならない。その意味で、いまあわててPS3を買わなければならない理由は全くない。ゲームシステムそのものに斬新さがあるWiiとて、「Wiiならでは」というゲームタイトルが出てくるにはまだ時間がかかろう。
というわけで、いまどのハードを買おうか迷っている諸兄に告ぐ。悪いことはいわないからXboxを買えと。
※上記記事に関して、マイクロソフト社から現金の授受など一切の謝礼や恩恵を受けていおりません。
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