ビックとヤマダとイエスさま

 池袋家電戦争勃発!だそうである。
 ちょうど新しいテレビをと物色していたところなので、ここぞと思い、遅番の出勤前に池袋に行ってみた。
 ビックカメラ本店と、ビル一軒挟んだ隣にヤマダ電機が殴り込みをかけてきた!などと騒いでいる訳だが(間に挟まれたビルも元はビックカメラが入っていたことがある)、家電量販店だらけの秋葉原に慣れ親しんでいる身としては大して感慨はない。ただ、イベントに乗じて、大きな買い物をいささかでも有利にできればと思い、足を向けた次第。
 ビックからヤマダの前にかけての歩道は元来狭く、余計に混雑を助長している様子。で、まずヤマダの中へ。平日の昼間というのに、まあ客の多いこと。
 お目当てのテレビ、東芝REGZA 42Z2000をようやく見つけると、貼ってある値札は257,800円+ポイント10%の表示。引く手あまたの店員の一人をようやくつかまえて、「即金で買うから何とか」といったところ、手元のPDAをたたいて提示したのは250,000円+ポイント10%。カカクコム界隈の数字からはほど遠く、保留。
 続いて隣のビックカメラへ。ここでも貼ってあった値札は全く同じの257,800円+ポイント10%。まあ、これが市場経済というものだ。そこで店員をつかまえて(こっちの客ははヤマダの4分の1といったところ。店員もすんなり捕まる)、さっきヤマダで提示した額を告げたところ、しばらく奥にいったあと戻ってきて出してきた金額は239,800円+10%。前日ビックのwebに載っていた金額と同じ。ポイントで若干の上乗せを求めたものの難しいとの返事。先にヨドバシアキバで聞いた額よりもはるかに安いことを考慮して、これで妥結。
 結局、ヤマダ電機ができてくれたおかげで、ビックカメラでの買い物がおいしくできるようになったという、消費者にはありがたい効果をもたらしたようだ。
 それにしても、42型テレビが25万割れで買えるとは、電機メーカーとはつくづく儲からない商売だと妙なことを感じた。

 で、無事か決済を終え、池袋駅前を歩いていると、参院選候補者の演説が聞こえる。なにやら甲高い声でほえているその声の主に目をやると「またよし」の4文字。

 なにか、いいおまけを手に入れた気分だった。