鉄の目はだまされないぞ

 8年前まで済んでいた西新井に新しくシネコンがオープンしたと聞いて行ってみた。かつて日清紡があった跡地にできたそれは、ちょっと前の西新井とは全く違う洗練された空間となっていた。そのシネコンで、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見てきた。
 前作と比べ、VFXの制度はかなりあがっている。ただ、オープニングのゴジラのシーンを見て、「特撮=ミニチュア」派の自分としては寂しいものを覚えた。
 羽田空港日本橋、銀座、そして東京駅。とりわけあっかんなのは羽田の飛行機が飛ぶタツシーンだろう。あれを見るだけでもこの映画を見る価値はある。東京駅の151系はいささか微妙。場面を推測するに、こだまが止まっているのは12番線と思われるが、すぐ隣のホームに入ってきた電車が湘南色の80系だったというのは思わずダウト!当時の東京駅9,10番線は横須賀線のはずで、ここに入ってくる電車はスカ色の70系でなければ。80件が3枚窓だったのにはにやりとしたが。さらにホームのない11番線がなかったのも×。こだまの編成もやけに短く感じた(8両くらいだったか)。鉄ネタは諸刃の剣だよ。

 話のないようはというと、先の流れが実にわかりやすいベタ展開。それでも万人受けする形にまとめているのはヒット作品のコツというべきか。