メイド・イン・アキバ

 歩道をメイドが往来したり、街角でビラを配っているというのは、もはやアキバでは日常のありふれた光景に過ぎない。それは、神保町に古本屋があるが如く、銀座並木通りに高級ブランドショップが並んでいるが如く、である。で、喫茶店に入ればメイドがおり(そもそもこれは当たり前な組み合わせな訳だが)、フィギュアショップにもメイドがおり、パーツショップにもメイドがいるのが今のアキバである。
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 そんなアキバで、こんなものを見つけた。
 「ご主人様御用達」メイド印のシャンプー&ヘアコンディショナーである。このほかにもヘアワックスやミルキーローションなどもある。1本1200円也(たけーよ)。使い心地は悪くないが、取り立てて語るべきものは何もない。ただの便乗商品というわけだ。ちなみに発売元はラオックスアソビットシティ

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 そのアソビットシティの店頭で、こんなものも売っていた。今や有名になってしまったアキバ名物おでん缶、のように見えるがじつはまがい物である。まがい物らしく、よく見ると「おてん」と書いてある。

 元祖・おでん缶ラオックス ザ・コンピューター館の向かいにあるチチブ電気の横にある自動販売機で売っているものだけである。しかし、昨今のメディアへの露出によりあまりにメジャーな存在になってしまい、土日祝日ともなると売り切れのランプがつきっぱなし。今や限定フィギュアにも勝るレアものと化しているのである。

 てなわけで、便乗好きのラオックスがこれ見よがしにと出してきたいうことか。しかも萌えキャラの絵まで添えて街の風景にとけ込ませようというその魂胆。

 ラ オ ッ ク ス 必 死 だ な


 そもそも、きょうアキバに行った目的は、唐沢俊一先生のトークイベントを見るためだった。
そのイベントでおぐりゆか嬢が拾ってきたという、きょう開店のメイドヘアサロン「おーぶ」に行ってみた。

 店にはいると「お帰りなさいませご主人様!」と、メイド系の店おきまりのセリフ。メイド姿の店員が3人ほどと、サンタクロースの衣装の女性(店長
かな)が1人そろってお出迎え。店内ではなぜか機動戦士ガンダムSEEDのビデオを放映している(それで「おーぶ」か)。ヘアサロンといいながら、やって
くれるのはシャンプーと軽いマッサージだけで、カットはしてくれない。



 で、どんなサービスをしてくれるのかというと、メイドさんが優しく髪を洗ってくれる、だけ。メイドさんが髪を洗ってくれる際に前に覆い被さってき
てくれるのを期待を込めて想像していたのだが、そうした趣向は特になし(ご主人様が命令すればやってくれるのだろうか)。最後は丁寧にセットして終了。

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 そしてこれが開店記念の戦利品。

 きょうの教訓「メイドに過度の期待をするなかれ」