バトルフィーバーJ その2

 先週に続きバトルフィーバーJのレビュー。今週は第5,6話。
 第5話ではいよいよ戦隊シリーズ初の巨大ロボ、バトルフィーバー・ロボが登場。初期の巨大ロボには最近のような合体ロボではなく、操縦席にメンバー5人全員が搭乗して操作を分担するというものだった。ちなみに合体ロボが搭乗するのは2作あとの太陽戦隊サンバルカンから。
 巨大ロボが搭乗するのは、敵側が巨大ロボットを繰り出してきたからに他ならない。バトルフィーバーの敵、秘密結社エゴスの場合、怪人はすべて首領サタン・エゴスの息子という設定で、怪人と同型の巨大ロボはその弟という位置づけ。ヘッダー指揮官は怪人を「おお、皇子(みこ)よ!」と呼び、怪人はロボを「弟よ!」と叫ぶ。この番組の名物のひとつである。ちなみに、後に出てくる口裂け怪人(時代を感じさせるなあ)は「いもうとよ〜」と呼んでいた。
 ロボのほか、ロボを搭載する空中戦艦バトルシャークも登場し、ここまで車などたいした乗り物に乗るわけでもなくアイテムに乏しかったバトルフィーバーも、ようやくオモチャ化できるものがそろったというわけだ。今ならこんな構成、スポンサーが許すはずもないのだが。

 先週触れえた「潮さんの話」だが、第6話は再び潮版ヘッダーが登場した。1週おきに敵幹部が入れ替わるとは迂闊だった。石橋版ヘッダーは悪くないのだが、個人的には潮版の小憎らしくもコミカルなキャラクターの方が味があって好きだ。もしこのまま潮版のまま続いて、後に登場するマキ上田と絡んでいたらまったく違う味が出せたのではと思うと、途中降板は実に惜しい。