バカゲーの金字塔?

 昨年11月に購入して以来、ほとんどスイッチを入れていなかったPS3だったが、数日前からやっとフル稼働するようになった。ただし動かしているのはPS2のソフトだが。
 そのソフトの名は「デストロイ オール ヒューマンズ」。直訳すると「人類皆殺し」。その名の通り、UFOで地球にやってきた宇宙人を操作して人間を襲っていくというような何ともシュールな内容。元はアメリカのゲームで、これは日本語移植版なのだが、移植版とは名ばかり。どこかで聞いたことがあるオタネタ、お笑いネタ満載のバカゲーと化している。
 しかもこれを手がけたのは、SF作家・山本弘を筆頭とする、と学会の面々。各面のサブタイトルといい、セリフを当てている声優陣といい、と学会テイストが炸裂している。電源を入れてしばらく放置していると「せっかく買ったんやからたまには遊んでや」などと大阪弁で勝手にしゃべり出したり(声の主は大塚芳忠)、ウルトラQを思わせるオープニングのナレーション(声は広川太一郎)など、隙がない。
 単なるバカゲー、というだけでなく、ゲームの操作感などは非常に精度が高く、結構難しい場面もある。ただ、非公式ホームページ(もちろんこれもネタ)には発売早々無敵モードなどの裏コードが公表されており(裏コードっていうのか?)、ネタ探しが目的のプレーヤーでも安心して遊べる。

デストロイ オール ヒューマンズ!

デストロイ オール ヒューマンズ!