またグッときてしまった ウルトラマン最終回

 CSファミリー劇場で放映していた「ウルトラマン」の最終回を見た。言わずと知れた、宇宙恐竜ゼットンウルトラマンが敗れ、迎えに現れたゾフィーとともに光の国に帰っていくというストーリーだ。もう何10回と見ているので、そらで内容ーを語れてしまうほど頭に焼き付いてる。何10回も見ているというのに、ウルトラマンが帰って行くシーン、「ウルトラマンも光の国に帰るときが来たのです」というナレーションのところでグッときてしまうのである。今回もやっぱり泣きそうになった。
 ウルトラシリーズの最終回というと、真っ先に語られるのが「ウルトラセブン」の「史上最大の侵略」だ。前後編2週に渡るストーリーで、モロボシ・ダンがアンヌ隊員に「僕はね、人間じゃないんだ。M78星雲からやってきたウルトラセブンなんだ」と告白するシーンは全ウルトラシリーズ最大の伝説と化している。
 セブンのそれが名シーンであることに異論はないが、個人的には、ウルトラマンの最終回のほうが好きなのである。初のカラー特撮テレビシリーズということもあって、「セブン」より「マン」のほうが全般を通して明るい。それを幼稚と取ってしまうのは簡単だが、単純に明るくて面白いから人気も出たし、その後40年に及ぶ一大シリーズに発展する礎になったといえると思う。
 初回放送当時(1967年4月9日)、最後の、ウルトラマンゾフィーとともに地球を離れる場面を見ていた子供たちの多くが家の窓を開けて夜空に向かって「ウルトラマンさようなら!」と叫んだという話を聞いたことがあるが(おそらく毒蝮三太夫あたりが後から語った都市伝説だろうが)、そんな気にもさせられる素養は、ちょうど40年たった2007年でも感じることができた。