残虐表現のない仮面ライダーなどいらん!

“子供に不適切”な最新版『仮面ライダー』が発表
7月4日17時18分配信 オリコン

前代未聞のPG-12指定となった『仮面ライダー THE NEXT
 子供向けヒーローものとして前代未聞のPG-12指定となった『仮面ライダー THE NEXT』(10月27日公開)の製作発表が7月4日(水)に都内で行われ、出演者の黄川田将也高野八誠加藤和樹石田未来らが登場。スペシャルゲストで主題歌を担当するISSAとともに、アクション満載の今作の見所をアピールした。

中略

 また、話題のPG-12指定(PG=Parental Guidance=親の指導の略/12歳未満=小学生以下の鑑賞には不適切な表現が含まれ、成人保護者の同伴が適当)について田崎竜太監督は「真剣に描く場合、ショッカーのバイオレンス性が出てくる。そのバイオレンス性を押して、逃げずに描写したらPG-12に踏み込んだ。新たな世界が広がるのでは? と思い、恐れずにいった」と理由を語った。


 子供に不適切な表現とは果たしてどんなものかは気になるところだが、1970年代以前の特撮作品を思い起こすに、このPG-12指定なるものに引っかかる作品などごまんとあるのではなかろうか。かつてはそうした作品が子供向け番組として、夕方7時台(再放送に至っては夕方5時台とか早朝までも)に堂々と放送され、流血描写などをおかずに晩飯を食べていたものである。
 だからといって、そういう映像を見た子供が凶暴化したり、無闇に人を傷つけるようになったという科学的実証などないし、そういうのはむしろ、いわゆる残虐表現の特撮番組が絶えた現代の方が、よほど多くの事件が起きるのが現状だろう。
 本来、特撮やドラマ、アニメなど、現実ではない世界だからこそ、残虐な描写も許されるわけで、それを見た子供が「こんなこといけないよね」と悟らせることが、映像表現の社会的使命の一つではないかと思う。そうしたチャンスを奪う、 下らぬ規制こそ、若者が現実社会において狂気へと走る原因を作っているのではないかと思うのである。