日本オタク大賞2007「墓碑銘編」
日本オタク大賞レポート、続いては唐沢俊一氏による2007年の墓碑銘コーナー。
その前の06年は、実相寺昭雄や曽我町子をはじめ、名だたるオタクにかかわる人々がこれでもかというほど、相次いで三途の川を渡っていったが、07年も数は多くないながらも我々を作ってくれた人々がそのあとを追っていった。
今回ここで挙げられた方々は以下の通り。
1月 安藤百福=日清食品名誉会長、インスタントラーメン、カップヌードルの創造主
オタクの食を司った神(96)
尾形英夫=雑誌アニメージュ初代編集長(73)
2月 渡辺和博=イラストレーター
著書「金魂巻」で流行語となった「○金○ビ」を生み出した人
「毒電波」という言葉もこの人が最初に使った(唐沢談)(56)
星山博之=アニメーション脚本家
ガンダムなど富野由悠季や高橋良輔などの監督作品を手がけた(62)
すぎ恵美子=漫画家(47)
緑沢みゆき=漫画家(46)
レモンピープルなどで活躍したロリコン漫画家
報道で扱われることはなく、この場で知ってどよめいたファンも
高松英郎=俳優
「柔道一直線」での一条直也の師匠・車周作役はあまりに有名(77)
3月 小林恭治=声優
「おそ松くん」の初代イヤミ役、スペクトルマンのナレーションなど6
0〜70年代作品で軒並み声を聞いた人(75)
植木等=言わずと知れた稀代のコメディアン
ドリフよりもクレージーのほうがファンがカルト(唐沢談)(80)
鴨志田穣=写真家
西原理恵子画伯の元ダメ亭主(42)
4月 村上冬樹=俳優
東宝特撮映画などで博士の役などでよく見かけた(95)
5月 阿知波信介=俳優
ウルトラ警備隊のソガ隊員、多岐川裕美の元夫。自殺(67)
塩沢とき=女優(77)
「レインボーマン」のイグアナ、円盤戦争バンキッドなどにも出演
6月 石立鉄男=俳優
「パパと呼ばないで」など代表作は数知れず(64)
羽田健太郎=作曲家
「超時空要塞マクロス」などアニソン作品も多数手がけた(58)
朝日ソノラマ=出版社
オタクを作り出した雑誌の一つ「宇宙船」の出版元
谷幹一=コメディアン(74)
オタク的には「トムとジェリー」などハンナ・バーベラ作品で声当て
7月 カール・ゴッチ=プロレスラー
阿久悠=作詞家
「宇宙戦艦ヤマト」「マッハバロン」などアニメ特撮関係の作品も多数
(ここでは出なかったが「ウルトラマンタロウ」もそう)
水と空気と阿久悠はなくならないと思っていた(鶴岡法斎談)(70)
(8〜9月は時間の都合か割愛)
10月 北村弘一=声優
「無敵超人ダイターン3」のギャリソン時田など
執事役に欠かせなかった人(75)
谷口千吉=映画監督(95)
八千草薫の夫、黒澤明の助監督、「ゴジラ」の監督本多猪四郎の盟友
11月 三沢郷=作曲家
「デビルマン」「ジャングル黒べえ」など(79)
高橋資祐=アニメーター
タツのコプロ関係の作品を多く手がけた(66)